sakuranote

さくらのおと

9に向けて

小林由依卒業コンサートが終わった。これまで、渡邉理佐菅井友香のセレモニーが開催されてきた。思えば、これらの卒業セレモニーが開催されるたびに、グループから緑色が薄くなっていったような感覚を覚える。特に今回のセットリストは、欅色が消えるどころか、チーム櫻坂がこれまでに築き上げてきた集大成のようなライブだった。見せつけるようなライブを置き土産のようにして、彼女はグループを去った。

櫻坂46の8thシングルは、一期生が入らない選抜になった。思えば、欅坂46からの改名は、それがそのまま二期生への世代交代も意味していた。櫻坂46というグループは、二期生が先頭に立って進み続けるのを一期生が支え続けた。8thシングルで一期生がいないという現実は、自転車練習をしていたのに、急に手を離されるかのよう。櫻坂46というグループのビルディングと、世代交代が完了したということを意味する。

これからは純度の高い櫻坂46として、歩みを始める。その一歩目のシングルが8thシングルになる。「何歳の頃に戻りたいのか?/いや、その過去は勝手に美化してるものでしょ?」と問いかける表題曲は、古くからのファンにとってはとても辛辣に映るものに見える。ただし、それは、未来があるメンバーにとってはとても強く支えになるものになるはずだ。

3月の全国ツアー「新・櫻前線」をきっかけに、新しいチーム櫻坂が始まる。そして、その先には、欅坂46時代には出せなかった"9枚目シングル"が控えている。

「欅坂を越えろ」

シングル枚数で越える日が、少しずつ近づいている。